親の目からみたハピネスチャージプリキュアの感想 [親の目からみたハピプリ]
えーと、以下の文章は実はハピネス26話放送後3日後の10月15日には書き上げていたんだけど、
頭に血が上って書いた文章ってのは後々みるとロクなこと書いてない場合多いので、
ちょっと1ヶ月位寝かせておいて、それでもなお考えが変わってないようならば載せようかな、と思ってたものです。
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(またプリキュアの数字とは関係ないんだけど)
「親の目からみたハピネスチャージプリキュアの感想」
実は自分はちょうどプリキュアストライク世代の子供を育てている親です。
(こう書くと妄想の娘扱いされるので、一応証拠?のハピネスの映画を娘と観にいった時の
ミラクルライトと紙帽子です。娘から借りました)
このブログ自体はプリキュアの数字を扱うのがメインであり、感想などは基本書かないし、娘と楽しく見ているプリキュア、内容に文句は全く無いのですが
(それどころか、ここで(リンク:プリキュアお子様ランチ論)なんか書いているし、基本は子供が楽しくみられればそれで良い、大人の意見なんてどうでもいい、という考えです。)
クレヨンしんちゃんなんかも普通に見せているし、親としては結構ゆるい分類にはいるんだろうな、とも思います。
あと、当然プロ集団の作る仕事にシロートがどうこう言うべきではない、とも思います。
そんなんですが、いち親として少しくらい言いたいことがあります。
2014年10月12日放送、ハピネスチャージプリキュア36話「愛がいっぱい!めぐみのイノセントバースデー」に
こんなシーンがあります。
人助けについて悩んでいる主人公の女の子(めぐみ)に対して、そのプリキュア組織の指導者的立場の「神様」(見た目好青年)が主人公を鏡の中(自室)に、強制的に連れ込み、悩みを聞き、アドバイスを与えながら、手を握る場面が出てきます。
(鏡の中(自室)に強制的に連れ込み)
(最初はこの位置)
(隣に座り)
(手を握る)
(ちなみにこの神様はめぐみちゃんの事が特別好き、というわけではありません。神様なので万人を愛さなければならない、(けれども昔好きだった娘のことも忘れられない)と考えているお方です。(その割にめぐみちゃんのみに気があるそぶりばかりしますが・・
あ、めぐみちゃんのほうは神様に特別な感情を持ちつつあります)
このシーンはさすがに親としてちょっと・・と思う所がありました。
例えば、自分の娘に
「近所にいつもいっしょに遊んでくれる好青年のお兄さんがいた」として、
たとえ、そのお兄さんといえども、
「娘を自室に連れ込み、お話を聞きながら、隣に座り手を握ってきた」ら、
それは、
即座に防犯ブザーをならすか、すぐ逃げ出さなければならない案件であり、
即座にお母さんお父さんなり先生なりにすぐに報告しないといけない事案である、ということです。
(その後親からお兄さんのほうの事情を聞き、向こうに悪気がなくても、親からは注意をしなければならない場面です。
(こんな世の中ですしね)
少なくとも、自分の娘にはこういった場面になったら、「すぐに逃げ出して、パパかママに言うんだよ」、そう教えます。
このシーンのマズいと思うところはこのシーンを「女児憧れのシチュエーション」みたいに描いているところです。
当然親としては子供には、「これはいけないことだよ」、と教えないといけないのに、
子供側からすると神様は正義の側のリーダーで悪いことはしない、という認識なので
「神様が自室に連れ込み手を握るのは「いいこと」」という認識なんです。
この部分の矛盾を頭の悪い自分では上手く子供に説明できないんです。
神様を悪者にするわけにはいかず、かといって連れ込み事案を肯定するわけにもいかず、なのです。
(もしかして最新の教育論では「子供が連れ去られて身体的接触をされた場合、それを受け入れろ」なんていう教育論があって自分が知らないだけかと思い、本気でちょっと調べてみましたがそうではないみたいですし・・)
もちろん、プリキュアにおける恋愛シーンを否定するわけではありません。むしろ子供の教育的にも必要だと思いますし、
恋愛要素が比較的強いプリキュア5も娘は(DVDで)楽しくみていましたし、それを隣で自分もみていました。(劇場版プリキュア5のキスシーンもべつに問題ないと思います)。そして全ての行動に自分の中では説明がつきましたし、子供にも説明できるでしょう。
でもね
ちょっとハピネスチャージプリキュアの恋愛の描き方、というか神様の行動に関してはちょっと教育的配慮が足りない場面が多い気がします。
(おそらく自分の中で、「悪い思ったら悪いところばかり目についてしまう」、いわゆる「確証バイアス」がかかっちゃているせいかもしれませんが・・)
その他にも神様の行動には不審な点が多い気がしますが割愛します。
もちろん、ここでも触れたように(リンク:ハピネスチャージプリキュア28話大森ゆうこの説得術について)
おそらく製作者側に児童心理学なんかに詳しいいスタッフ様がいるのはわかっているし
この回の脚本およびハピネスのシリーズ構成の方はプリキュアシリーズを築き上げてきた大ベテランの方ですし、
過去のプリキュアの実績を見ても、プリキュアシリーズは子供に見せるにのに全幅の信頼を寄せてはいるのですが、
今年のハピネスチャージプリキュアに限って言えば、娘に「何でこうなるの?」って聞かれたときに、
親として上手く説明できない場面が多いなあ・・どう答えようかな・・・・と親としての自信を失っちゃう、
というのが正直な感想です。
まだ小さい子供に「大人の世界は矛盾に満ちているんだよ」ということを教えるにはまだ早い気がします。
まあ、娘が楽しくニコニコ顔でプリキュアを観てくれることが一番の親の喜びなんですけどね。