プリキュアと他主要アニメの視聴率の推移 [視聴率の推移]
プリキュアと他主要アニメの視聴率の推移です。
比較したのは、
サザエさん、ちびまる子ちゃん
ドラえもん、クレヨンしんちゃん、
ワンピース、ドラゴンボール改、
妖怪ウォッチといった視聴率トップ10常連組です。
これです↓(13区間の移動平均線(=1つの点が過去13話分の平均値)です)
「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」の視聴率は連動している。
(プリキュアと仮面ライダーの視聴率も連動していますね)
日曜フジの9:00枠においては、「トリコ」放送時は視聴率がどんどん下降気味だったのが、「ドラゴンボール改」になった途端、急上昇しているのが解ります。
また、それに続く「ワンピース」においても、2014年1月「ドレスローザ編」に入ってから、視聴率が上がっていっているのが解ります。
つまり、
「コンテンツ」の内容が変わることにより、視聴率は上がる/下がることも十分にありうることである、とも言えますね。
Go!プリンセスプリキュアも良質なコンテンツであると思います。個人的には全く不満はありませんが、いかんせん各種数字が付いてきていないのが現状です。
(そんなに短期間に数字が回復するかと言えば、もちろんそんな訳はなく、長期的に見ないといけないのはわかっています。)
プリキュアの数字的には今は我慢の時だと思います。
きっと、良質なコンテンツを作り続けていくことのみが、今後の数字の回復につながっていくものと思います。
そして、Go!プリンセスプリキュアはその良質なコンテンテツであることは間違いないと思います。
NHK調査におけるプリキュア視聴率 [視聴率の推移]
プリキュアの視聴率はいつも出ているビデオリサーチのデータだけでは無いのです。
NHK放送文化研究所様が毎年、「幼児のテレビ視聴と録画番組・DVDの利用状況」ってのを公開しています。
2014年(http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2014_10/20141005.pdf)
(http://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/rating/index.html)
これは、6月中旬の1週間での幼児のテレビの視聴動向に関する調査結果で、読み込むと本当に面白い素晴らしい資料です。
ここで「NHK・民法で良く見られている番組」ってのが集計されています。
対象は約600人、2歳、3歳、4歳、5,6歳毎に集計されていて、幼児が良くみている番組を集計しているので、
当然?そこにはプリキュアも入っています。
下記がそれをまとめた表です。
6月中旬は丁度プリキュアがゴルフで放送無しの年もあるので飛び飛びでしかありませんが、
とっても面白いですね。
これをみるかぎり、残念ながら、年々プリキュアの視聴率は下がっています。(たった1日のデータですが)
これは%で表記されているので、簡単に言えば、
2014年6月8日(ハピネスチャージプリキュア 19話「サッカー対決!チームプリキュア結成!」は
3歳の男女100人中、28人が、
4歳の男女100人中、29人が
5,6歳の男女100人中、28人が
総合で2~6歳の男女100人中、25.7人がプリキュアを(リアルタイムで)見ていたといえます。
観ている年齢層的には 4歳>5,6歳>3歳 の順みたいです。
また、
推移をみると、
2005年は2~6歳の男女「100人中30人見ていた」のが
2014年は「100人中25.7人」になっています。
こうみると、10年で子供はたった5人しか減ってないのか、と安心します。
で、もちろん、これは毎年6月のたった1回、1日のデータなので、
他の月がどうなっているのかはもちろん解りません。
「たまたま6月1回だけの集計であって他の月はどうなんだ!、信頼性は無い!」と
言われると反論のしようがありません。
ところが、です。これはかなり信頼あるデータだと思うのです。
その根拠として
このNHK集計の視聴率に「同日集計されたビデオリサーチ社のKIDS視聴率」を並べてみます。
これを見るとNHKが集計したデータと、ビデオリサーチ社が集計したデータにきれいな相関関係が見られます。
(これが相関図です。相関係数0.92と大変高い数値で強い相関があると言えます)
要は、
毎年6月所定日の
「NHKの集計したプリキュアの視聴率が高い時」は「ビデオリサーチ社が集計したKIDS視聴率も高い」
逆に
「NHKで集計したプリキュアの視聴率が低い年」は「ビデオリサーチ社が集計したKIDS視聴率も低い」
、のです。
2つの異なる集計方法で取得されたプリキュアの視聴率が強い相関を示す、ということは
このデータ2つの信頼性を意味しているものと思われます。
(NHKのは東京30km圏内の3-6歳男女、ビデオリサーチ社のは600世帯中の4-12歳男女なので集計対象が違いますが相関関係が見られるのは面白いですね。)
要は、この2つの集計方法で取られたデータが見事に相関する、ということは、NHKの集計方法の信頼と共に、
「ビデオリサーチ社の公表しているKIDS視聴率も信頼できる」数値であるといえるでしょう。
(ま、反論は多々あるでしょうが・・)
プリキュアにおける今までのKIDS視聴率を見てみましょう。
色々、わかりますね・・。
あと、これを元にすると、
ビデオリサーチ社のKIDS視聴率何%で何人の子供が見ているか、が推測できますね。
計算は省きますが、
KIDS視聴率 5%で、2-6歳の男女100人中 23人
KIDS視聴率 10%で、2-6歳の男女100人中 26人が見ている
KIDS視聴率 15%で、2-6歳の男女100人中 30人が見ている
、といえるでしょうか。
(誤差はもちろん出ますが、
この数値を2倍すれば「だいたいの」2-6歳女児がプリキュアみている数になります。
当然、男児でプリキュアを見ている子もいるでしょうが、ちょっと省きましょう。
こういうのは正確な数値よりもだいたいの動向が知りたいのものです。)
計算すると、
KIDS視聴率10%で、100人中52人の女児がみている計算になります。
現状、最もKIDS視聴率が高かった初代でもKIDS年間平均が約17%、ハピネスチャージで約9%です。
この数字だけを見ちゃうと、約半分に落ち込んでる、これは大変だ、となりかねませんが、
実はこれは、
初代は100人中、62人の女児が見ていたのが、
ハピネスでは、52人に減少している計算になります。
うん、そんなに減ってないですね。
1%、2%のKIDS視聴率減少、ってのは
一喜一憂してもあんまり意味がないのかな、と思います。
プリキュアと妖怪ウォッチの視聴者はどう違うのか? [視聴率の推移]
視聴率の観点から見てみましょう。
(本当はアイカツと比較したかったのですが、アイカツの詳細データが手に入らなかったため、
妖怪ウォッチのデータは
2014.4月4日と、4月18日の2回の平均値(この2回分がネット上で容易に検索できました)を使用、
(たった2話分のデータなので参考データレベルですが、まあ、傾向は掴めるでしょう)
先に言っておくと、放送時間の違う2作品の構成比を比較してもあんまり意味ないのは
(%) | |||||||||
世帯 | KIDS | TEEN | M1 | M2 | M3 | F1 | F2 | F3 | |
妖怪ウォッチ | 5.9 | 17.7 | 1.8 | 0.9 | 1.9 | 1 | 4.8 | 5.3 | 1.7 |
プリキュア | 5.1 | 12 | 0.5 | 3.1 | 3.6 | 0.4 | 6.8 | 2.8 | 0.8 |
妖怪ウォチは、2014年4月4日、4月18日の2話分 | |||||||||
プリキュアは、2014年4月6日、4月20日の2話分 |
これはもちろんその通りで、妖怪ウォッチが金曜日18:30に放送されていることが原因です。
逆に成人女子(F1-F3)の数(グラフの赤っぽい部分)は、妖怪ウォッチ42人、プリキュア38人と
しかし、その成人女性の中では構成比が逆転し、妖怪ウォッチがF2層(女35-49)が多いのに対し、
若い男女(M1,F1)の合計割合でみると、妖怪ウォッチM1F1計15人に対し、プリキュアは31人と、約2倍になっています。
つまり、プリキュアと妖怪ウォッチを比較すると、視聴者100人の内(理由は何であれ)、
成人は妖怪ウォッチに比べ、プリキュアのほうが男女とも若い世代が見ている、
ということはいえるのかも知れません。
プリキュアって結局何人の女児が観てるの? [視聴率の推移]
現在(2014年9月)でプリキュアの世帯視聴率は約5%です。
(こう書くと、「違う!4.7%だ!」とか言ってくる人がいるんだけど気にしない。)
で、この世帯視聴率5%、ってのは一体何人が見ているの?ということを考えてみましょう。
ビデオリサーチのHPによると(ビデオリサーチ 視聴率ハンドブックより)
世帯視聴率1%=18.1万世帯 なので、世帯視聴率5%ってのは、
関東地区で90.5万世帯が見ていることになります。
これはあくまで、世帯数ですね。
それでも関東だけで90万もの家で毎週プリキュアが観られている、ってすごいことですね。
世帯数ではなく、一体誰が何人が見ているんだ?というのは
この辺り( http://prehyou.blog.so-net.ne.jp/2013-05-02
プリキュアシリーズの関東での視聴者数について)で分析しているので参考にして下さい。
で、その中でも、
プリキュアのターゲットであろう女児は一体どれ位観ているのか?
気になりますね。
ちょっと計算してみましょう。
世帯視聴率とKIDS視聴率の「平均値」の推移 [視聴率の推移]
世帯視聴率とKIDS視聴率の「平均値」の推移
あくまで「平均値」の推移です。2話=1話と2話の平均値、5話=1から5話の平均値、
30話=1~30話の平均値なので
最初の方はブレが大きく、話数を重ねる毎にブレ幅が小さくなっていきます。(サンプル数が多くなっていくからね)
この推移を見る限り、だいたい35話を過ぎるとほぼ最終の平均視聴率と差が出ないことがわかります。
つまり秋口にはほぼ、平均視聴率がどれくらいになるか推測ができます。
<世帯視聴率 平均値推移>
プリキュア、ライダー、戦隊の個人視聴率の推移について [視聴率の推移]
(2014.7.30 ハピネスチャージプリキュア半分終了したので更新します。)
プリキュア、ライダー、戦隊の個人視聴率の52区間移動平均です。
個人視聴率とは、
KIDS(男女4~12才)
TEEN(男女13~19才)
F1(女性20~34才)
F2(女性35~49才)
M1(男性20~34才)
M2(男性35~49才)、の視聴率です。
F3,M3はあんまり影響しないので省いてあります。
プリキュアを含めた日アサは何も子供だけが見ているわけではなく、様々な世帯が見ています。
その推移、というかシリーズにより、ああ、このシリーズはF1に受けてたんだな、このシリーズはF2,M2に不評だったんだな、とか色々面白いことがわかります。
(2014.7.30 ハピネスチャージプリキュア半分終了したので更新します。)
プリキュア(ハピネス24話まで)
ハピネスでは、スマイル、ドキドキと増え続けてきたM1層が下がって、逆にM2層は上昇傾向にあります。
TEENがほぼ壊滅しているので、やっぱり男子の若い層には受けてないのかな、と思います。
(まあ、メインターゲットではないので別にいいといえばいいんですけど)
女性陣はスマイル、ドキドキでF1層が上昇しているのですが、ハピネスチャージではそれを維持している感じ、
逆にスマイル、ドキドキで下げてしまっていたF2層も下げ止まり、維持しています。
良くも悪くも女性陣はドキドキから維持している感じです。
この女性陣がおもちゃの真の購買層だと思うのでこれがもう少し伸びてくれるといいですけどね。
プリキュアシリーズの3ヶ月毎の視聴率の推移について [視聴率の推移]
プリキュア視聴率の見方について [視聴率の推移]
ここではあくまで「プリキュアシリーズ」の「視聴率」を「正しく見るため」の「個人的」な見解を述べます。
別に、ここで”このシリーズ最高!!”とか、”あのシリーズのせいで視聴率が落ち込んだ!”、とか
視聴率の分析を行うわけではなく(それらはグラフとかデータあるんで各々で推測して)
あくまで「プリキュア」の「視聴率」を「正しく見るため」に必要と思われることを述べていきます。
さて、プリキュアの視聴率の前に前提として一般的な「視聴率」の事を知っておかないと先に進めません。
ご存知だとは思いますが視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」があります。
世帯視聴率はその名の通り「世帯」の視聴率を、個人視聴率は年代、性別の視聴率(KIDSとかTEENとかF1(女性**~**才)とか)です。
(詳細はビデオリサーチ社のホームページなりググればいくらでも出てくるでしょう。)
このブログではプリキュアの「世帯視聴率」と「KIDS視聴率」を分析の対象としています。
まずは世帯視聴率については、もちろん我々が得られるデータとしては、ビデオリサーチ社(以後VR社)が発表しているデータになります。
(正確にはNHKも調査を行っていますがそれは省略)
まず最初に言えることは、視聴率は「同じ時間帯」で「同じジャンル」の視聴率を比較しないとあんまり意味が無い、ということです。
例えば、プリキュアの世帯視聴率が5%、サザエさんが20%なので、プリキュアはサザエさんの1/4の人気である、というのは恐ろしくナンセンスな見解です。
逆にプリキュア5%、深夜萌えアニメ0.1%なのでプリキュアの方が50倍すごい、とかいえるわけではありません。(まあ、これは感覚的にわかることだとは思いますが)
これは、テレビのついている総数が時間帯によって大きく変化することに由来されます。
当然ゴールデンタイム等TVのスイッチが入っている世帯数が多い時間帯ほど、視聴率は高くなります。)
まあ、プリキュアの場合、10年以上も「同じ時間帯」「同じ曜日」で放送されているのでシリーズ間同士の比較をする場合、その辺りは問題ないと思います。
<600世帯での調査は信用できるのか>
必ず問題点として出てくるのが、「わずか600世帯の調査で正確な数値がわかるのか」ということだと思います。
これはもう、統計学の力を信じてもらうしかない、というのが結論なんだけど、
どうも感覚的に間違った認識をされている方も多いみたいなのでちょっと補足。
VR社で発表されている視聴率を何故か「全国の視聴率」と勘違いしている方も多いみたいなのですが、
あくまで、よく一般的に発表されている視聴率は、「関東地区」の「世帯視聴率」です。
(もちろん関東地区だけではなく名古屋、関西でも計測されていますし、サンプル数、調査方法が変わりますが、全国各地で調査はされています。しかし、そういったデータは個人が入手しづらい上、リアルタイムでなかったりで意味があんまり無いのかなと思います。)
ですので、プリキュアの視聴率議論に一般的に議論されるのは「関東」の「世帯視聴率」です。(+KIDS視聴率)
それでいいのか、全国の視聴率で見ないと意味がないのでは、と思うかたもいるでしょうが、
それに関しては
「それが一番いいのはその通りなんだけど、じゃあ、他の地区のデータをリアルタイムに持ってきてよ」と言うしかありません。
<視聴率の誤差について>
次に問題になるのが「誤差」の問題。
VR社も公表している通り、視聴率には「誤差」があります。これも考慮していない人が多いみたいです。
2014年現在のプリキュアの場合、世帯視聴率がだいたい5%前後なので、出てくる数値には±1.8%「も」誤差があります。
つまり、たとえば今回のプリキュアの世帯視聴率が5.0%ジャストと発表された場合、真の視聴率は3.2~6.8%の間になります。
(正確にいうと、3.2~6.8%の間に入る確率が95%である、ということですが、これは後述。)
こんなブレブレの数値、当てになるか!と思う方もいるかと思いますが、これが結構あてになるのです。
その根拠としては、まず、「誤差があるとはいえ、やっぱり発表された数値に近い数値である確率の方が高い」ということが挙げられると思います。
さて、ここでも勘違いしている方が多いのですが、
世帯視聴率5.0±1.8%である、ということは真の視聴率が3.2~6.8%の間に「平等に同じ確率で」はいっているわけではなく、
あくまで5.0%である確率が一番高く、そこから外れていくに従い確率は低くなっていく、ということです。
(5.0%を頂点とした正規分布のグラフになります。)
じゃあ、世帯視聴率が例えば5.0%と発表されたときに実際の視聴率の確率はどれくらいかというと、
ざっと計算した所下記のようになりました。
<プリキュア 世帯視聴率 5.0%の時の真の視聴率の確率(600世帯)>
5%よりかなり低い (3.2~3.5% ) 2%
5%より低い (3.5~4.0%) 8%
5%より少し低い (4.0~4.5%) 15%
5%近辺 (4.5~5.5%) 43%
5%より少し高い (5.5~6.0%) 16%
5%より高い (6.0~6.5%) 9%
5%よりかなり高い (6.5~6.8%) 3%
それ以外 (95%信頼区間外) 4% (※四捨五入の関係で少しズレました)
つまりVR社の発表が発表が仮に「5.0%」であれば、やっぱり5%近辺である確率が一番高いのです。
よく視聴率が5%と発表された時に、
「誤差が±1.8%あるからそんな数値あてにならないだろ! ひょっとしたら6.8%かもしれないし!」
という意見も耳にしますが、それに関しては
「それはその通りなんだけど、端の6.8%とか3.2%の確率はかなり低く、やっぱり5%前後である確率の方が高いのですよ」と言えます。
もちろんあくまで「確率」の問題なので外れる場合もありますが、それは均(なら)して解決しましょう。(後述)
更に言うなれば、先ほども書きましたように、世帯視聴率「5.0%」は、正確にいうと、「5.0±1.8%の間に入る確率が95%である」とVR社が発表しています。
つまり100回に5回、プリキュア1年は約50話なのでプリキュア1シリーズ中、2~3回は変な数値がでても勘弁してね、ってVR社が先に明言しているってことです)
なので、年に2~3回くらい外的要因(お正月とか)が考えにくい時に、妙に高い数値なり極端に低い数値がでても騒いではいけません。そういうものです。
<区間移動平均を使っている訳>
このブログでは視聴率の推移グラフに「移動平均」使っています。
移動平均とは、統計の1手法で、例えば「3区間移動平均」の場合は、その時点から過去3回分の平均値を連続して出して動向をみよう、
というものです。株やFXなんかをやっている方にはおなじみのグラフだと思います。
なんでこんなもの使っているかというと、簡単に言えば、
「乱高下の激しい誤差のあるデータを経時的に見ようとする場合、こうでもしないと分析できない」からです。
誤差のある視聴率数値では1つ1つの数値には(あんまり)意味は無く、群になって初めて意味のある数値になります。
(視聴率の誤差は、前述の通りVR社から発表された数値に近い数値である確率が高いのですから、
それが群つくり誤差を均せば、それなりに意味のある数値が出てきます)
ところで区間移動平均では、何区間の移動平均を取るか、が重要になってきます。
実のところ、そこには決まりはなく、そこはグラフ作成者のセンスが問われるところです。
そもそも視聴率の推移に区間移動平均を使用している例が(ネット上には)あまり無いため、試行錯誤を繰り返しているのが現状です。
自分の場合では、
「長期的な傾向」を見る場合52区間の移動平均(1年は52週なので)
「短期的な傾向」を見る場合は13区間の移動平均(1クール=3ヶ月が13週なので)でとっています。
プリキュアで見るなれば、
シリーズ別の比較、例えばスマイルとドキドキを比較したい場合には52区間の移動平均、
シリーズ内での比較、例えば夏と秋ではどんな推移変化があるのか、等を見たい時には13区間の移動平均を取っています。
これはこのブログで使用している52区間の移動平均グラフ
面白いと思いませんか
このグラフ1つ1つの「点」はあくまで過去52回分の平均値なんだけど、それが集まり線になると
きちんと「意味のある」線になっていきます。
これがもし、視聴率が誤差だらけで全くアテにならない数値だとすればグラフはもっと意味の無いギザギザな線になっているはずで
きちんと節目節目で折り返したりで、何か大きな力で操られているかのような推移をします。1つ1つの点は52回分の平均値のくせに。
あと、プリキュアシリーズと仮面ライダーシリーズの視聴率がきちんと連動しているな、ということも解ります。
これも視聴率の数値はきちんとした分析をすれば意味のあるものになっていくいい例だと思います。
こっちは13区間移動平均。
これはシリーズ内でどんな動きをしているかを見るのに適しています。
プリキュアに関していえば、いわゆる「夏枯れ」と呼ばれている夏になると視聴率が下がる現象がどのシリーズにもきちんとグラフにも現れ、
フレッシュ以降のプリキュアでは、夏枯れの後に「ライダーブースト」とよばれる仮面ライダーが新しくなることによりつられてプリキュアの視聴率が上昇する現象がみられますね。
(でもドキドキではライダーブーストが起きてないんだよなあ、これがドキドキの年間視聴率を結果下げる原因になっているとグラフから読み取ることも出来ますね)
(あと区間移動平均で気をつけなければいけないのが、移動平均を取ると実際の動きより少し(右に)ズレて動く、ということです。ですので、気持ちグラフを左にズラすと実際の動きに合致します。)
<KIDS視聴率について>
KIDS視聴率に関しては、測定サンプル数が少ないので正確な値が出ない、とか
とか世帯視聴率以上に測定上の問題点もあると思います。
(KIDS数値の問題点、それでも使える理由、解釈方法等はいつか別記事で書きたいと思います)
しかし、再度書きますが、自分もVR社の視聴率の測定方法に問題がないとは思っていません。
しかし、「測定方法自体の問題点」は別の場所で論じてもらって、
プリキュアの視聴率において問題になるのはあくまで、
ここ10年間、「同一時間帯」で「同じサンプル数」で「同じ測定方法」で調査を行っているのに、
何故最近のプリキュアの視聴率は世帯、KIDSともに低下傾向にあるのかということです。
もちろん、番組自体の面白さなのか、それとは関係なく少子化が原因なのか、生活習慣の変化なのか、
録画機器の機能的発達が原因なのか、裏番組の強さが原因なのかはわかりませんが、
何らかの要因があることは確かです。(それらの複合要因である可能性が高いのでしょうけど)
その分析にこの様なデータ、グラフが役立てればいいのかな、と思います。